オメガ人気モデル!スピードマスター
オメガのスピードマスターは20世紀中頃、1957年に誕生しました。
語源はレーシング中でも難なく使えることを前提に、耐久性に重きを置いている事もスピードマスターに込められた願いです。
種類にはバリエーションがあり、ウォッチマニアの心をつかんで離さない創意工夫がデザイン・機能に施されています。
大きく分類すると、ムーンウォッチ、ヘリテージモデル、ダークサイド オブ ザ ムーン、ほかにはスピードマスター38、2カウンター、計器など合わせて7種のラインナップがあります。
また、かの有名な「アポロ11号」での逸話も色褪せることがありません。月面着陸を試み、宇宙飛行士の”NASAの公式認定品”として名を馳せたのも、スピードマスターだからでしょう。
代表格のネームは”ムーンウォッチ”。ストラップは、高級感あふれるステンレススチールからスポーティーなナイロンまで多岐にわたります。
さらに、上級モデルとして18Kを採用したゴールドモデルまで、1本を愛用する方やさらなる一級品を求める方にも、スピードマスターは時代を問うことなく親しまれています。
月面に着陸した最初の時計「ムーンウォッチ」はやっぱりロマンがあるね。
多くのラインナップがあるから豊富なデザインからお気に入りの一本と出会えるのも魅力だね!
スピードマスターのよくあるトラブルと原因
それでは、修理業者の実例をもとに、「オメガ スピードマスター」に起こりうるトラブルと原因について紹介します。
類似する症状が出ていないか、セルフチェックをしてみましょう。
- リューズの反応が悪い
- プッシャーの危機が悪くなった
- 秒針の動きが遅い
- リューズの反応が悪い
ほこりや汗が染み込んで行きやすいことが、リューズの特徴でもあります。
特に汗・水蒸気が侵入した場合は、内部部品の錆・腐食につながってしまいます。
リューズ操作後はちゃんとロックがされているかきちんと確認しましょう。
また、ケース内に曇りなどが見られた際は、悪化する前に修理を依頼しましょう。
1年目・2年目であれば簡単なブラッシングで対策を施せますが、長期利用しているならリューズ及び内部のオーバーホール(内部洗浄)を行うことが望ましいといえるでしょう。
- プッシャーの効きが悪くなった
ストップ機能が付随するクロノグラフに多く見られる症例ですが、繊細な造りになっているため衝撃によるダメージを受けている可能性があります。
日常の使用で丁寧に扱うことももちろん大切ですが、万が一、大きな衝撃を与えてしまった際は内部で破損している部品がないか一度見てもらうのが良いでしょう。
- 秒針の動きが遅い
4年または5年以上長く使用していると、一つ1つの部品を形成する時計のムーブメントにおいて油の不足・劣化につながります。
メンテナンスとしてオーバーホールを施す、またはお手持ちのスピードマスターを専門家に診断してもらったうえ、プッシャーの交換をすることも効果的です。
オイルの不足・劣化については経年でどうしても起こる現象です。
しかし、オーバーホールを行っていればその度にオイルの調整を行ってくれるので、悪化して部品が摩耗・破損する可能性が低くなります。
スピードマスターは厳しい環境の中でも高いパフォーマンスを発揮できるよう、耐久性に優れた設計になっているため、長い間メンテナンスに出していなくてもパフォーマンスが衰えにくいのが特徴です。
つまり、内部で起こっている不具合を実感しにくいため、こうしたトラブルに発展した際に、既に深刻な状態に陥ってしまっているケースも多いのです。
スピードマスターの修理費用を比較
オメガの正規サポートは「スウォッチグループ」です。
スウォッチグループと一般の時計修理・オーバーホール専門店のスピードマスターのオーバーホール料金をそれぞれ紹介します。
スピードマスター(ref. 3513-50/3510-50/3523-80)
スウォッチグループ | オロロジャイオ | CIEN | WATCH COMPANY | |
料金 | ¥56,000~ | ¥28,000~ | ¥30,000~ | ¥28,000~ |
納期 | 約1.2ヶ月 | 約3週間~ | 約3週間 | 約2週間 |
でも実績や評判はどうなのかな…
オロロジャイオの修理実績
クロノグラフ機構の押えネジが外れ、クロノグラフノリセットができない状態になっていたため組み直しが必要でした。スタートボタンが錆びており内部に湿気が混入しており、スターレバーも錆びさせていました。リューズ、リセットボタンも劣化が見られましたので、一緒に交換をご案内しました。
オメガスピードマスターのオーバーホール 外装仕上げのご依頼も是非お待ちしております。
【修理料金】 | |||
オーバーホール | ¥ | 28,000 | |
ゼンマイ交換 | ¥ | 4,000 | |
切替車交換 | ¥ | 4,500 | |
プッシュボタン×2 交換 | ¥ | 8,400 | |
リューズ交換 | ¥ | 4,200 | |
スタートレバー交換 | ¥ | 3,600 | |
バネ棒交換 | ¥ | 1,600 | |
裏蓋パッキン交換 | ¥ | 1,800 | |
外装仕上げ | ¥ | 12,000 | |
(消費税 | ¥ | 6,810 | ) |
合計 | ¥ | 74,910 | |
ケースが曇るなどの症状がある際はすぐに修理へ出しましょう!
オロロジャイオおすすめポイント
- 経験10年~30年の技能士だけが在籍
- 1級時計修理技能士、2級時計修理技能士が対応
- ブランド別に定期的に割引キャンペーンの実施あり
CIENの修理実績
内部ムーブメント水入りのためオーバーホールが必要となります。水入りの場合、内部パーツが錆びてしまうため水滴が生じた際は早くにメンテナンスに出されるのが望ましいです。今回は錆が生じる前でしたので、オーバーホールの際に傷んでいるパーツの交換にて対応させて頂きました。
【修理料金】 | |||
オーバーホール | ¥ | 30,000 | |
新品仕上げ | ¥ | 7,000 | |
パッキン | ¥ | 1,000 | |
ゼンマイ | ¥ | 5,000 | |
リバーシング | ¥ | 7,000 | |
バネ棒 | ¥ | 2,000 | |
(消費税 | ¥ | 5,200 | ) |
合計 | ¥ | 57,200 | |
部品に錆ができる前でよかったですね。
CIENおすすめポイント
- 元メーカーの技術者が在籍
- オーバーホールと同時利用で新品仕上げ(研磨)が半額以下に
- クレジットカードでのオンライン決済可
WATCH COMPANYの修理実績
衝撃により短針が外れてしまい、引っ掛かったことで止まっていました。 前回も当店でメンテナンスを受けていただいておりましたので、消耗部品のみの交換でした。 定期的にオーバーホールを行うと、油の乾きによる部品の摩耗を予防することができます。
【修理料金】 | |||
オーバーホール | ¥ | 28,000 | |
外装仕上げ | ¥ | 10,000 | |
裏蓋プラスチックパッキン | ¥ | 2,000 | |
バネ棒×2 | ¥ | 2,000 | |
(消費税 | ¥ | 4,200 | ) |
合計 | ¥ | 46,200 | |
WATCH COMPANYおすすめポイント
- 納期2週間から対応可
- 専属時計技師30人以上が在籍
- 月間1300本以上の実績あり
まとめ
スピードマスターは多くのムーブメントから形成されていることもあり、丁寧に使っていてもメンテナンスは必要になります。
プッシャーの不具合や錆びの発生など、経年変化による劣化は思わぬところで生じていることも。
したがって、3~4年の間に1度はプロフェッショナルに検査してもらうことが適切な判断といえるでしょう。
年間対応本数、スピードマスターをはじめ数々の時計のメンテナンス・修理に尽力した実績から、油の乾き・錆び、ひいてはネジの外れなど、細かな点も見逃しません。
ドラマのように歴史を刻んだスピードマスターの魅力を再認識し、いつまでも愛用できるよう定期的にオーバーホールを施しましょう!
最後まで、ご覧いただきましてありがとうございました。