お気に入りの腕時計が突然止まってしまうと、驚きと不安を感じますよね。
「単なる電池切れかな?」
「修理が必要かも?」
そんな疑問を持ったときに、まずご自分でできる簡単なチェック方法をご紹介します。

この記事では、電池式(クォーツ)時計と機械式時計、それぞれの初期診断ポイントを解説します。
よくある「うっかりミス」をチェック
時計が止まってしまったと感じたとき、まずは以下の点を確認してみてください。意外と「故障」ではなく、単なる操作ミスや環境の影響ということもあります。
- リューズが引かれたままになっている(時刻合わせ後に戻し忘れ)
- 自動巻き時計が長期間使われていなかった
- 磁気の強い機器の近くに置いていた(スマホ、スピーカーなど)
クォーツ(電池式)時計の初期診断ポイント
電池で動くクォーツ時計の場合、以下のような症状に注目しましょう。
電池切れのサイン
- 秒針が4秒ごとに動く → 電池残量が少ないサイン
- 秒針が完全に止まっている → 電池が完全に切れている可能性大
- デジタル表示が消えている → 電池切れ or 液晶部分の故障
電池交換しても動かない場合
新しい電池を入れても動かない場合、以下のような内部トラブルが疑われます:
- ムーブメントの回路故障
- 水入り・サビによる接触不良
- 落下などによるパーツの破損
機械式時計(自動巻き・手巻き)のチェック方法
機械式の時計は、ゼンマイの巻き具合によって動きます。

止まってしまった場合、まずは以下の方法を試しましょう。
ゼンマイが足りていない
- 手巻き式なら、20〜30回ほど巻いてみる
- 自動巻き式なら、時計を軽く振ってゼンマイを巻き上げる
それでも止まるなら故障の可能性
- 潤滑油の劣化や乾き
- パーツの摩耗や歯車の不具合
- 5年以上メンテナンスしていない場合はオーバーホールの時期
水入りやサビが原因かも?チェック方法
ガラスの内側が曇っていたり、水滴が見える場合は内部に湿気が入り込んでいる可能性があります。
- 風防の曇りや結露
- 針の色がくすんでいる、サビがある
- 針の動きが重く感じる

これらの症状があれば、すぐに時計修理店に持ち込むことをおすすめします。
自分でできる対処と、修理が必要なケース
自分で対応できる可能性がある症状
- リューズの戻し忘れ
- 自動巻きの停止(ゼンマイ切れ)
- 最後の電池交換から1年以上経っている
修理を検討すべき症状
- 電池交換しても動かない
- 水入りやサビの症状が見られる
- 頻繁に止まる、時刻が狂う
修理依頼前に確認しておきたいこと
- 時計のメーカー・モデル名
- いつ頃から不具合が出たか
- これまでの電池交換や修理履歴
- 水に濡れた、落としたなどの心当たり
焦らず確認し、必要ならプロに相談を
時計が止まった時は、まずは落ち着いて基本的なチェックをしてみましょう。それだけで解決するケースも多くあります。
それでも動かない場合や不安がある時は、無理に触らず、時計修理の専門店に相談するのが安心です。