トラブル

時計をオーバーホールしないとどうなるのか?よくあるトラブルを紹介

腕時計は高級品であり精密機械です。
少しの不具合ですべての機能が悪くなり、それが結果的に大きな故障に繋がることもあります。
そうならないためにも、大事なのは「故障する前にメンテナンスすること」です。

腕時計を分解してメンテナンスすることを「オーバーホール」と言います。
この記事では、腕時計をオーバーホールに出さないことで、どのようなトラブルに発展するのかを解説していきます。

せっかく購入した腕時計を壊さないためにもオーバーホールに出すようにしましょう。

オーバーホールをしないと引き起こされるトラブル

まずは、オーバーホールを行わなかった場合に引き起こされやすい不具合やトラブルについてまとめてみました。

よくあるトラブル

  • 潤滑油不足によるトラブル
  • パーツが摩耗して噛み合わなくなる
  • 汚れが溜まって故障する
  • パッキンの劣化によるトラブル
それじゃあ、各トラブルについて詳細をみていこう!

潤滑油不足によるトラブル

腕時計の不具合や故障の原因で一番多いのが「潤滑油不足」です。
自転車などでも潤滑油が切れてしまうとチェーンが上手く回らずに壊れてしまう場合があります。

それと同様に、腕時計の内部にある各パーツをスムーズに動かすために潤滑油が必要になってくるのです。

潤滑油が少なくなってくると各パーツが摩耗してしまい、それぞれの負担が大きくなってしまいます

腕時計の内部は思っている以上にパーツが多く、とくに歯車の数はどんな製品よりも多いです。
一つのパーツが劣化して動きにくくなっただけで全体の動作に影響が出ます。
それが積もりに積もって故障などのトラブルに繋がってしまうのです。

逆に使わなさ過ぎて潤滑油が固まってしまう場合もあるので注意しましょう。

パーツが摩耗して噛み合わなくなる

潤滑油が差されていたとしても、使い続けることによって少なからずパーツは摩耗していきます。

パーツの摩耗が進むとパーツ同士が噛み合わなくなり、腕時計としての精度が著しく落ちてしまう可能性があります。

そのパーツだけを交換すれば問題ないのでは?と思う人もいると思いますが、一つのパーツを新品にするということは他のパーツに合うように調整しなくてはいけません

それには熟練の時計修理技師の技術が必要になり、長い時間をかけて調整していく必要があります。

各パーツを大切に使っていくには、定期的なオーバーホールが大切ということなのです。

汚れが溜まって故障する

使用期間が長ければ長いほどホコリやチリなどの汚れが溜まっていきます。
それらが歯車やゼンマイ部分に溜まってしまうことで動かなくなったり、パーツの劣化を進めてしまう原因にも繋がってしまいます。

オーバーホールでは分解して洗浄も行うため、各パーツの汚れもしっかりと落としてくれるのが強みです。

パッキンの劣化によるトラブル

腕時計にとって最大の敵は「錆(サビ)」です。

錆の原因ともなる水や湿気といったものを腕時計内部に入ることを防ぐために使われるのがパッキンです。
このパッキンが使われている部分は、リューズ・裏蓋・クロノグラフのボタンなどです。

錆にならないために重要なパーツなのですが、パッキンはゴム製なので寿命があります

知らぬ間にパッキンが劣化していて、腕時計内部が錆びて故障してしまうこともよくあるので注意だよ!

オーバーホールはいつ出せばいい?

これまでのトラブル原因をみて、オーバーホールに出すことで様々なトラブルを未然に防ぐことができるということが分かります。

しかし、いざオーバーホールに出そうと考えてもどのくらいの頻度で出すべきなのか分からない...という人も多いです。

それじゃあ、腕時計別・使用頻度別にオーバーホールに出すべき期間を解説していくよ!

基本的には3~5年が目安

腕時計には「クォーツ時計(電池式)」「機械式時計」の2種類に分けることができます。

この2種類をさらに分類することもできるのですが、今回はこの2種類で解説していますので、もし分からない人がいれば専門家の人に聞いてみることをおすすめします。

まず、クォーツ時計の目安は4年です。
一方の機械式時計の目安は3~5年と比較的バラバラになります。

ポイント

時計を購入した際の取扱説明書には、
「〇年に一度はオーバーホールに出しましょう」などの記載がされている場合があるのですが、
利用状況によって変わるのでアテにし過ぎないよう注意が必要です

過酷な環境で使ってる場合もスパンを短くする必要性もある

基本的には3~5年くらいのスパンでオーバーホールに出すべきだと前述しましたが、使用環境や使用頻度によってはスパンを短くする必要が出てきます

例えば、通勤通学などにも付けていく人であれば季節の変化磁気の影響によってダメージが蓄積していくのです。
などの影響も出てくることでしょう。

そのような場合は、推奨される期間よりも短いスパンをおすすめします

もし腕時計をしたままアウトドア(釣りやサーフィン・スキューバダイビングなど)を楽しむ人であれば、さらに短いスパンでのオーバーホールを推奨します。

たとえアウトドアに適している腕時計だったとしても、寒暖差や雨風によるダメージが受けているのです。

こまめにオーバーホールに出すことが、腕時計の寿命を延ばすのに一番適した方法と言えます。

長期間使っていない腕時計は使用する前に!

日頃から使っている腕時計であれば、上記の間隔でオーバーホールに出せば問題ありません。

しかし、長期間使っていなかったり収納ボックスに入れたままでいた腕時計は要注意です。

クォーツ時計も機械式時計も、内部ではパーツ同士の摩擦が起こらないために潤滑油が差されています。
長期間動かさずに放置していると、その潤滑油自体が劣化し固まってしまう可能性があります。

その状態で動かしてしまうと、パーツ同士が摩擦を起こして不具合や故障の原因になってしまう可能性が高いです。

ポイント

長期間動かしていない腕時計は「使用する前」にオーバーホールをお願いするようにしましょう。

それに加えて、クォーツ時計は電池の力を使っています。
機械式時計とは違って電池の液漏れの危険性もあるのです。

もし長期間使用する予定がない場合は、電池を外しておくと良いでしょう。

定期的にオーバーホールした方がメンテナンス費は安い

腕時計は10年ほどであればメンテナンスしなくても動くことは動きます。

口コミサイトやQ&Aサイトでも「10年使っても普通に動いていますよ!」と書いている人は多いです。

これを見ると、「オーバーホールしなくても安心だ」と思う人もいるかもしれませんが、そんなことは一切ありません

必ず潤滑油不足と摩耗は進んでいます。

10年使うことはできますが、もしそのまま故障した場合、オーバーホールでは手遅れということが多いです。
ほとんどの場合で「修理」という方法になってしまうでしょう。

そうなると料金も割高になってしまう可能性もありますので、定期的なメンテナンスやオーバーホールが大事です。

まとめ

オーバーホールをすることで防げる時計の不具合についてみてきたよ!

今回の記事をまとめると以下のようになります。

  • オーバーホールしないと潤滑油不足によるトラブルが一番多い
  • 少なからず劣化と摩耗は進んでいることを覚えておこう
  • 基本的には3~5年のスパンでオーバーホールを依頼するのが良い
  • 使用状況によっては依頼するスパンを短くすることも検討しよう

オーバーホールを行うことでトラブルに直結するリスクを極限まで抑えることができます。

費用やオーバーホール完了までにかかる時間などは腕時計の種類や状況によって変わりますが、せっかく購入した腕時計を長い間使っていくためにも是非オーバーホールを検討してみてください。

日々のメンテナンスも心がけようね!

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