IWC人気モデル!ポートフィノ
ローマ数字のインデックスが特徴のIWCポートフィノ。
IWC唯一のドレスウォッチとして気品漂うスマートなデザインは現在まで多くの愛好家に愛されてきました。
また、高級時計としての位置づけでありながら50万円台から購入できるモデルであるため、コストパフォーマンスの高さからも人気のモデルとなっています。
ローマ数字のインデックスが上品さを格上げしていますね。
初めて持つ高級時計としても非常に使いやすいモデルでしょう。
ポートフィノのよくあるトラブルと原因
それでは、次にIWCのポートフィノでよくあるトラブルと原因についてご紹介します。
以下の事例のような症例がないか、チェックしておきましょう。
- ケースが曇る
- 頻繁に時刻がずれる
- カレンダーの日付が切り替わらない
- ケースが曇る
ガラスの曇りは、リューズから内部へ水が侵入している可能性が考えられます。
雨天時に、防雨対策をしていても数年間のスパンで見ると、ポートフィノ内部で錆びをはじめとした劣化を招くことも否定できません。
リューズ操作後はちゃんとロックがされているかきちんと確認しましょう。
また、ケース内に水滴などが見られた際は、悪化する前に修理を依頼しましょう。
オーバーホールをしておくと、内部洗浄も含めた保守をすることが可能です。
- 頻繁に時刻がずれる
時計の進みが悪い、精度が落ちている、時刻が頻繁にズレるなど、時計の動きが安定しない場合は油の変質や消耗部品の摩耗が原因として濃厚です。
また、長期にわたってメンテナンスに出していないなら、油切れを起こしていることも考えられます。
油切れは内部部品の摩擦を増やしてしまい、結果、部品の破損が起きて交換作業が必要となってくる可能性が高くなります。
上記の理由に思い当たる節があれば、時計のオーバーホール専門業者への依頼がおすすめです。
- カレンダーの日付が切り替わらない
操作ミスでカレンダーの操作禁止時間に操作をおこなってしまった可能性があります。
日付が切り替わる午前0時の前後四時間、20:00~4:00はカレンダーの操作禁止時間です。
時計のカレンダーの日付が切り替わらない原因としては、本来、カレンダーの切り替えを担う歯車のツメが折れてしまったり、歯車同士のかみ合わせが緩くなってしまったりしている可能性が高いです。
カレンダーの異常に気付いたら早めに修理店へ相談しましょう。
また定期的な点検ををふまえたオーバーホールをしてもらい、必要に応じてパーツの交換を行うことが望ましいでしょう。
あちこち部品が破損して部品代だけで何万円もかかってしまう、なんてケースも多いので注意ですね!
オイルの不足や劣化、ゼンマイ切れは経年とともに避けられない現象です。
内部の状態を定期的にメンテナンスすることによって、一生ものとしての価値を本当に発揮できます。
IWC ポートフィノの修理費用を比較
(IWC インターナショナルウォッチカンパニー WEBサイトより)
ポートフィノの、修理業者ごとの価格と納期について調査しました。
予算・納期を見たうえ、どのような修理事例があるかも確認して行きましょう。
ポートフィノ
メーカー | オロロジャイオ | CIEN | WATCH COMPANY | |
料金 | ¥69,120~ | ¥32,000~ | ¥34,000~ | ¥35,000~ |
納期 | 約1.2ヶ月 | 約3週間~ | 約3週間 | 約2週間 |
修理店に依頼してみたいけど実績や評判はどうなのかな…
オロロジャイオの修理実績
イタリアの地中海に面したリゾート地、ポートフィノより南欧らしいのんびりとしたライフスタイルを楽しむため、クラシカルでシンプルなデザインのシリーズとなっており、IWCの中でも人気のシリーズです。
ただし修理の多くは裏蓋のネジが細く小さいため、錆びていることが多く裏蓋まで錆が出ていますと防水性が回復しない場合があります。
お気をつけください。
オーバーホール | ¥24,000 |
ゼンマイ | ¥4,000 |
(消費税 | ¥2,800) |
合計 | ¥30,800 |
オロロジャイオおすすめポイント
- 経験10年~30年の技能士だけが在籍
- 1級時計修理技能士、2級時計修理技能士が対応
- ブランド別に定期的に割引キャンペーンの実施あり
CIENの修理実績
ムーブメント油切れの状態でしたのでオーバーホールが必要です。
自動巻き機能で最も重要なリバーシングという歯車が傷んでいたため、巻き上げ不良の状態となり翌日には止まるようになっておりました。
オーバーホール | ¥34,000 |
パッキン | ¥1,000 |
リバーシング | ¥7,000 |
(消費税 | ¥4,200) |
合計 | ¥46,200 |
油切れは部品の摩耗を早めてしまいますので、定期的にメンテナンスを行いましょう。
CIENおすすめポイント
- 元メーカーの技術者が在籍
- オーバーホールと同時利用で新品仕上げ(研磨)が半額以下に
- クレジットカードでのオンライン決済可
WATCH COMPANYの修理実績
ムーブメント内部の油が完全に乾いてしまっていました。
また、経年による摩耗がかなり進んでいる状態でした。
巻上げ機構の土台となる一受というプレート上の部品が削れていました。
そのため、手巻きで巻き上げる際にがたつきが起こり、歯車と歯車の噛み合わせが悪くなり止りやすい状態でした。
部品の削れが修正できる範囲ではありませんので、交換させていただきました。
ゼンマイの力を伝達する歯車(3番車・4番車)が油切れのため、焼きついてしまっていました。
正常に歯車が回転しないため交換させていただきました。
リューズの切り替え不良は、リューズから内部へつながる巻真を抑えるオシドリ・カンヌキという部品が外れていることが原因となります。
こちらはオーバーホールの通常作業で修正させていただきました。
オーバーホール | ¥23,000 |
3番車 | ¥4,000 |
4番車 | ¥4,000 |
一受け | ¥8,000 |
(消費税 | ¥3,900) |
合計 | ¥42,900 |
WATCH COMPANYおすすめポイント
- 納期2週間から対応可
- 専属時計技師30人以上が在籍
- 月間1300本以上の実績あり
まとめ
故障しているにも関わらず使い続けると、大幅な部品交換になり費用もかさみがち。
大きく出費をしてしまう前に、とっておきたいのはオーバーホールを軸にしたメンテナンスだといえます。
記事の中でご紹介した点検業者の数々は、IWCポートフィノの修理実績が実に豊富です。オーバーホール料金も3万円台が相場となっており、長く使うには手痛い出費にはならないはず。
IWCポートフィノをいつまでも愛用できるよう、オーバーホールをぜひ視野に入れてみてください。
最後まで、ご覧いただきましてありがとうございました!