IWC人気モデル!ポルトギーゼ
IWC(インターナショナル・ウォッチ・カンパニー)は19世紀、1868創業からなる老舗のスイス時計ブランドです。
ポルトギーゼの主張は、”無駄を省いたデザイン”でありながら創造性を追求した唯一無二のもの。”
例えば、針の目盛りには線路をイメージさせる”レイルウェイ分目盛り”を採用したり、葉を想起するリーフ針を導入したり、飽くなき探究心が作品に込められていることを感じとれます。
そんな意匠を凝らしたポルトギーゼモデルを分類すると、クロノグラフ・オートマティックがコレクションとして多く確認できます。
クロノグラフだと70万円台から購入できることもあり、「デザインのほか、予算に合わせた価格帯や選びやすさも決め手となった」という声もあるのだとか。
また、秒針がどの位置を指しているか、正確に視覚でとらえることができるのも魅力の1つ。
加えて、復刻モデルとして過去のシリーズの名作を踏襲することも加味し、いつまでも持ち続けたいというウォッチマニアをことごとく虜にしています。
IWCの中でもポートフィノの気品とパイロットウォッチの機能性の良いとこ取りとでもいうような非常にバランスの良いモデルですね。
ポルトキーゼのよくあるトラブルと原因
それでは、次にポルトギーゼでよくあるトラブルと原因についてご紹介します。
以下の事例のような症例がないか、チェックしておきましょう。
- ガラスの曇りが取れない
- 時計の動きが安定しない
- カレンダーの送りが機能しない
- ガラスが取れない
ガラスの曇りは、リューズから内部へ水が侵入している可能性が考えられます。
雨天時に、防雨対策をしていても数年間のスパンで見ると、ポルトギーゼ内部で錆びをはじめとした劣化を招くことも否定できません。
リューズ操作後はちゃんとロックがされているかきちんと確認しましょう。
また、ケース内に水滴などが見られた際は、悪化する前に修理を依頼しましょう。
オーバーホールをしておくと、内部洗浄も含めた保守をすることが可能です。
- 時計の動きが安定しない
時計の進みが悪い、精度が落ちている、時刻が頻繁にズレるなど、時計の動きが安定しない場合は油の変質や消耗部品の摩耗が原因として濃厚です。
また、長期にわたってメンテナンスに出していないなら、油切れを起こしていることも考えられます。
油切れは内部部品の摩擦を増やしてしまい、結果、部品の破損が起きて交換作業が必要となってくる可能性が高くなります。
上記の理由に思い当たる節があれば、時計のオーバーホール専門業者への依頼がおすすめです。
- カレンダー送りが機能しない
ポルトキーゼにはパーペチュアル・カレンダー搭載のモデルもあります。
パーペチュアルカレンダーとは月ごとの日数の差や閏年を自動的に調整してくれるカレンダー機能です。日本名で「永久カレンダー」とも呼ばれます。
世界三大複雑機構の1つとして数えられていることから、修理が必要となってしまった際は高い技術をもつ技士に依頼する必要があります。
カレンダーの異常に気付いたら早めに修理店へ相談しましょう。
また定期的な点検ををふまえたオーバーホールをしてもらい、必要に応じてパーツの交換を行うことが望ましいでしょう。
あちこち部品が破損して部品代だけで何万円もかかってしまう、なんてケースも多いので注意ですね!
オイルの不足や劣化、ゼンマイ切れは経年とともに避けられない現象です。
内部の状態を定期的にメンテナンスすることによって、一生ものとしての価値を本当に発揮できます。
IWCポルトキーゼの修理費用を比較
(IWC インターナショナルウォッチカンパニーWEBサイトより)
ポルトギーゼの、修理業者ごとの価格と納期について調査しました。
予算・納期を見たうえ、どのような修理事例があるかも確認して行きましょう。
ポルトギーゼ(IW.371903/371447)
メーカー | オロロジャイオ | CIEN | WATCH COMPANY | |
料金 | ¥69,120~ | ¥32,000~ | ¥34,000~ | ¥35,000~ |
納期 | 約1.2ヶ月 | 約3週間~ | 約3週間 | 約2週間 |
修理店に依頼してみたいけど実績や評判はどうなのかな…
オロロジャイオの修理実績
メンテナンスをご希望とのことでIWC ポルトギーゼのオーバーホールをご依頼頂きました。
ネジ式のものもありますが、裏蓋の絵ネジ部分が錆び、湿気が入り時計の調子を悪くさせているものがよくみられます。
水気がございましたら十分にご注意ください。
メーカーでは1年に一度点検をすすめております。
オーバーホール | ¥32,000 |
ゼンマイ | ¥4,000 |
切替車 | ¥4,500 |
(消費税 | ¥4,050) |
合計 | ¥44,550 |
ケースが曇るなどの症状がある際はすぐに修理へ出しましょう!
オロロジャイオおすすめポイント
- 経験10年~30年の技能士だけが在籍
- 1級時計修理技能士、2級時計修理技能士が対応
- ブランド別に定期的に割引キャンペーンの実施あり
CIENの修理実績
ムーブメント内部に油汚れが見られるためオーバーホールをすることが望ましいです。
今回はパーツの破損や劣化が見られませんでしたので、オーバーホールのスタート料金のみでご案内しております。
オーバーホール料金内で時計内部や外装部分の洗浄も行っております。
オーバーホール | ¥34,000 |
(消費税 | ¥3,400) |
合計 | ¥37,400 |
CIENおすすめポイント
- 元メーカーの技術者が在籍
- オーバーホールと同時利用で新品仕上げ(研磨)が半額以下に
- クレジットカードでのオンライン決済可
WATCH COMPANYの修理実績
ムーブメント内部油切れ状態でした。
落下の衝撃で内部のネジが外れ、歯車間に巻き込んだことで止まりでした。
動力源のゼンマイが劣化し、時計の動きが弱くなっていました。
自動巻きの主要歯車(リバーシング)が摩耗し、自動巻き効率が低下していました。
また、自動巻きローターのベアリングが劣化し、ローターの回転にがたつきが起こっていましたので交換いたしました。
オーバーホール | ¥35,000 |
外装仕上げ | ¥10,000 |
交換部品 | ¥13,000 |
・ゼンマイ | |
・リバーシング | |
・ローターベアリング | |
(消費税) | (¥5,800) |
合計 | ¥63,800 |
強い衝撃を与えてしまったときは異常がないか入念にチェックしてください。
WATCH COMPANYおすすめポイント
- 納期2週間から対応可
- 専属時計技師30人以上が在籍
- 月間1300本以上の実績あり
まとめ
IWCポルトギーゼは、デザインと使いやすさに定評があるものの、その高い機能性からクロノグラフがやパーペチュアルカレンダーなど複雑な機構を搭載している、という特性があります。
例えばクロノグラフだと中央のリューズに加え、上下のプッシュボタンが組み込まれている複雑なつくりのため、維持には配慮が必要だということもわかりました。
故障しているにも関わらず使い続けると、大幅な部品交換になり費用もかさみがち。
大きく出費をしてしまう前に、とっておきたいのはオーバーホールを軸にしたメンテナンスだといえます。
記事の中でご紹介した点検業者の数々は、IWCポルトギーゼの修理実績が実に豊富です。オーバーホール料金も3万円台が相場となっており、長く使うには手痛い出費にはならないはず。
IWCポルトギーゼをいつまでも愛用できるよう、オーバーホールをぜひ視野に入れてみてください。
最後まで、ご覧いただきましてありがとうございました!