時計の修理やオーバーホールは、メーカーに依頼するとどうしても高くなってしまいがちです。
また、納品までに時間がかかるというデメリットもあります。
そのため、時計の修理やオーバーホールをメーカーではなく時計修理業者に依頼したいと考えている方も少なくないかと思いますが、そうなると頭を悩ませることになるのが業者選びについて。
時計修理業者は数がかなり多いので選ぶのが大変ですし、価値の高い時計の修理やオーバーホールを依頼するとなると質の低い業者を選ぶわけにもいきませんよね?
そこで今回は、腕時計の修理やオーバーホールを依頼する時計修理業者の選び方について紹介していきたいと思います。
選び方のポイントを紹介しつつ、それぞれのポイントを満たすおすすめの時計修理業者についても紹介していくので、ぜひ参考にしてみてください。
時計修理やオーバーホールを依頼する時計修理業者を選ぶときに注目するべき7つのポイント
時計修理やオーバーホールを依頼する時計修理業者を選びときに注目するべきポイントは全部で7つあります。
これらのポイントを抑えながら業者を選ぶことができれば、業者選びで失敗してしまうことはまずないので、ぜひしっかりと把握しておくようにしましょう。
1. 対応可能なブランド
時計修理業者を選ぶときにまず注目するべきなのが、その業者が対応できる対応可能なブランドについて。
時計修理業者のほとんどは、修理やオーバーホールの対応が可能なブランドというものが決まっています。
ロレックスやオメガなど定番の時計に対応しているところはかなり多いですが、価格帯の安いブランドやマイナーなブランドなどには対応できないというところは少なくありません。
料金が安かったり技術力が高かったりしても、所有している時計が対応不可なブランドだと意味がないですし、時間の無駄になってしまいます。
ココがポイント
まずは対応可能なブランドの一覧を確認するようにしてください。
修理店CIEN 対応ブランド
ロレックス/オメガ/カルティエ/フランクミュラー/パネライ/ブライトリング/IWC/ブルガリ/ウブロ/ハミルトン/タグ・ホイヤー/チュードル/シャネル/ベル&ロス/ジン/オリス
上記16ブランド以外は事前に問合せを行うことをお勧めします。
オロロジャイオ 対応ブランド
ロレックス/オメガ/タグホイヤー/ブライトリング/フランクミュラー/IWC/エルメス/オリス/カルティエ/コルム/シャネル/ショパール/ジャガールクルト/ジン/ゼニス/チュードル/ティファニー/ハミルトン/パネライ/フォルティス/ブルガリ/ボーム&メルシェ/モンブラン/ルイヴィトン/ロンジン
上記25ブランド以外は事前に問合せを行うことをお勧めします。
ウォッチカンパニー 対応ブランド
ロレックス/オメガ/カルティエ/フランクミュラー/ブルガリ/シャネル/パネライ/ブライトリング/IWC/タグホイヤー/チュードル/ジン/ハミルトン/ロンジン/オリス/フォルティス/ベル&ロス/ウブロ/コルム/ボールウォッチ
上記20ブランド以外は事前に問合せを行うことをお勧めします。
2. 料金
時計の修理業者を選ぶときには、料金についてもしっかりと確認するようにしましょう。
時計の修理やオーバーホールの料金には明確な決まりというものがありません。
おおよその相場は決まってはいますが、実際に設定されている金額は業者によって異なります。
ですので、
その金額が相場と同等の適切なものかどうか、また、他者と比べてリーズナブルな価格で設定されているかどうかを必ずチェックするようにしてください。
ココがおすすめ
複数の業者の価格を比較してみるのもおすすめですよ。
時計修理専門店CIENとオロロジャイオ主要ブランドのオーバーホール料金比較
ブランド | 種類 | CIEN | オロロジャイオ |
ロレックス | 手巻き | ¥23,000 | ¥18,000 |
デイデイト | ¥26,000 | ¥25,000 | |
オメガ | クオーツ | ¥16,000 | ¥15,000 |
クロノグラフ | ¥30,000 | ¥28,000 | |
カルティエ | クオーツ | ¥25,000 | ¥17,000 |
クロノグラフ | ¥34,000 | ¥36,000 | |
フランクミュラー | クオーツ | ¥16,000 | ¥20,000 |
クロノグラフ | ¥34,000 | ¥35,000 |
ロレックス・オメガの2大ブランドでは料金の安さはオロロジャイオに軍配が上がります。
ただ他のブランドではCIENの方が料金が安い場合もありますので、他の時計店も含め料金表を比較することは大切です。
3. 対応する技能士の技術力
時計の修理業者を選ぶ際は、対応する技能士の技術力についてもチェックしておかなくてはいけません。
修理やオーバーホールを依頼する腕時計が、ロレックスやオメガなど価値の高いものであればなおさらです。
いくら料金がリーズナブルであっても、技能士の技能が低くては意味がありません。
技能士の技術力が低いと、修理を依頼してもきちんと直らずに戻ってきたりしてしまいますし、別のところで不具合が発生してしまう可能性もあります。
また、「不具合は直ったものの、キズをつけられてしまった」というトラブルも少なくありません。
そのため、技術力のチェックが必要になってくるわけです。
時計の修理やオーバーホールを実施している業者の中には、国家資格である1級時計修理技能士などの資格を所有している技能士が在籍しているような業者もたくさんあります。
ココがポイント
1級時計修理技能士の資格を有する技能士が在籍する業者へ依頼すればトラブルに巻き込まれることもありませんので、ぜひそういった業者を選ぶようにしてください。
時計修理専門店CIENとオロロジャイオの時計修理技能士在籍を比較
CIEN | オロロジャイオ | |
1級修理技能士 | - | 〇 |
2級修理技能士 | - | 〇 |
4. これまでの対応実績
時計修理業者を選ぶ際に注目するべきポイントの4つ目が、これまでの対応実績です。
対応実績というのは、これまでどういった修理やオーバーホールをおこなってきたかというものや、年間どれくらいの依頼に対応しているのかというようなものです。
こういった対応実績がしっかりしている業者であれば、安心して時計の修理やオーバーホールを依頼することができます。
対応実績は業者のホームページに記載されていることがほとんどなので、ホームページにアクセスしてチェックしてみてください。
対応実績はユーザーへのアピールになるので、ほとんどの業者のホームページには記載されているはずです。
ココがポイント
ユーザーへのアピール材料である対応実績が掲載されていないような業者は、掲載できるほどの対応実績を持ち合わせていない業者と判断できるので、そういった業者は避けるようにした方がいいと言えるでしょう。
5. 納品までにかかる時間
意外とチェックし忘れてしまいがちなポイントですが、納品までにかかる時間についてもしっかりとチェックしておくべきです。
腕時計の修理やオーバーホールは基本的に時間のかかるものです。
納期の早い業者でも2週間はかかりますし、業者や依頼する時期によっては1ヶ月ほどかかることもあります。
ココがポイント
どれくらいで納品されてほしいかは人それぞれだと思いますが、早く戻ってきてくれるにこしたことはないので、納期にも注目しながら業者を選ぶようにしてください。
時計修理専門店CIENとオロロジャイオのオーバーホール納期を比較
CIEN:概ね3週間程度
オロロジャイオ:3週間~
ブランドや種類、時期によっても変わってきますので、詳しく知りたい場合は実際に問い合わせることをお勧めいたします。
6. 修理保証の有無
腕時計というのはかなり繊細で精密なつくりになっているものです。
そのため、いくら技術力の高い技能士が修理やオーバーホールをおこなったとしても、不具合が発生してしまうことはあります。
ですので、時計の修理業者を選ぶときは、修理保証が用意されているかどうかについても確認しておくようにしてください。
修理業者の中には1年間の無償修理保証を設けているところがありますが、そういった業者であれば安心して修理を依頼することができます。
ココがポイント
ただし、保証の内容は業者によって異なるので、保証が用意されているかどうかだけでなく、保証の内容についても確認するようにしましょう。
当サイトにておすすめしている時計修理専門店CIENとオロロジャイオでは1年間の修理保証がつきますので安心してご利用いただけます。
7. 郵送での依頼に対応しているかどうか
郵送で修理やオーバーホールを依頼できるかどうかというのも、業者選びで大切なポイントの一つになります。
最近は郵送での依頼に対応する業者も増えてきています。
住んでいる地域にめぼしい業者がない場合は、郵送での依頼に対している業者を選んでみるといいでしょう。
ココがポイント
郵送での依頼に対応している業者の中には、無料の梱包キットを用意していたり、送料を負担してくれるような業者もありますよ。
CIEN | オロロジャイオ | |
郵送対応 | 〇 | 〇 |
送料 | 無料 | 無料 |
まとめ
時計の修理やオーバーホールを依頼する際の業者の選び方について紹介してきました。
大切な時計を安心して預けたいのであれば、業者選びは慎重におこなわなくてはいけません。
腕時計の修理やオーバーホールは費用が高くなってしまいがちですので、なおさらです。
ココがポイント
今回紹介した7つのポイントを意識しながら選んでもらえれば、業者選びで失敗してしまうようなことはまずなくなるので、ぜひ意識しながら選ぶようにしてください。
時計のオーバーホールは定期的に実施する必要があります。