誰もが一度は憧れるロレックス。
しかし長年ロレックスを使い続けていたら、最近調子が悪い……。
修理費用ってどのくらいかかるの?
この記事では、このような疑問に答えるべく、ロレックスによくあるトラブルや正規店や民間の時計修理店の修理費用について解説しています。
ロレックスのオーバーホールメンテナンス推奨期間
時計には、内部のムーブメントを分解し、洗浄するオーバーホールを、定期的に行う必要があります。
これは車の車検と同じようなもので、見た目では問題がなくても、内部に異常があることも多々あります。
オーバーホールでは内部に異常がないかを確認し、異常を発見した場合は不具合部分を修理・部品を交換することによって、時計を良好な状態に保ちます。
推奨期間
ロレックスのメンテナンス(オーバーホール)の推奨期間は、3~4年に一度です。
ロレックスのムーブメントは非常に精巧に作られており、少しの異常が部品の破損や時計の停止につながってしまいます。
ムーブメントの部品数
- 一般的な機械式時計のムーブメントの部品数は、自動巻きで約120個、手巻きで約100個といわれています。
- ロレックスの腕時計ムーブメントの部品数は、160個~200個前後のモデル多いです。
そのためこまめな点検と洗浄を行う必要があります。
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ロレックスでよくあるトラブル
修理に出すロレックスで、よくあるトラブルは大きく次の3つがあります。
① 時計が動かない
1つ目は、時計が動かなくなることです。
時計が動かなくなる場合、内部部品の破損や油切れが考えられます。
時計内部部品は、時計に衝撃や負荷がかかったことによって、破損することがあります。内部部品の破損は、破損箇所を交換することによって直すことができます。
注意!
放置してしまうと・・・、破損箇所だけでなく周辺の部品まで破損が広がってしまいます。
ココがポイント
時計内部部品の破損が疑われる場合は、無理に動かそうとせず、早急に修理をするようにしましょう。
またムーブメントの摩耗が激しい部品には、摩擦を防ぐための潤滑油が塗られています。
この潤滑油が経年劣化や乾燥により、乾いてしまった場合、部品が摩耗し止まってしまうことがあります。
こちらも時計専門店で新たに潤滑油を注油して貰う必要があります。
早急に修理依頼に出すようにしましょう。
② ガラスが割れた
ロレックスの最新モデルには、サファイアガラスと呼ばれる非常に頑丈なガラスが使われています。
サファイアガラスとは?
サファイアガラスは、ダイヤモンドに次ぐ高い硬度で知られています。
傷に強く耐久性が高い素材で、最近では高級時計の風防として多く使用されています。
傷がつきにくい素材ですが、傷がついてしまうと硬度が高い故に、傷を消すための研磨することが難しく、ガラス交換となってしまします。
また、局所的に強い衝撃を受けると粉々に割れてしまうケースもありますので、注意が必要です。
ロレックスの古いモデルや、想定外の強い衝撃が加わると、ガラスが割れてしまったり、欠けてしまったりすることがあります。
ガラスが破損した場合、正規店や時計修理店で交換してもらう必要があります。
ガラスの破片で怪我をしたり、時計内部に埃や汚れが入り込んだりする可能性があるため、早めに修理依頼をしましょう。
③ リューズが取れた
時刻合わせやゼンマイを巻き上げるために使うリューズは、使用頻度が高いため、時計の中でも最も壊れやすい部品です。
リューズの破損の原因は、サビや経年劣化、無理な動作によることが考えられます。
ひとくちにリューズの破損と言っても、リューズとムーブメントをつなぐ役割をもった巻真という部品が折れてしまったり取れてしまったりするケースがあります。
ココがポイント
注意!
放置してしまうと・・・、時計内部へリューズ部分からゴミや埃などが入り込んでしまいます。
そのためリューズが取れた場合もなるべく早く修理に出すようにしましょう。
時計のリューズの不具合 原因と対策を解説
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ロレックスの修理は正規店と民間時計修理店どちらがお得?
ロレックスの修理でよくあるトラブルについて解説しました。
ではロレックスの時計の修理は、どこに依頼するのがよいのでしょうか。
ここでは、正規店である日本ロレックスと民間時計修理店のメリットとデメリットを解説します。
ロレックス正規店での修理
ロレックスの時計修理は、日本ロレックスが正規店として承っています。
日本ロレックスでの受付方法は、郵送での発送か東京丸の内のサービスセンターに直接時計を持ち込む2つの方法があります。
日本ロレックス 東京サービスセンター
基本情報
住所 | 〒100-8345 東京都千代田区丸の内 2-3-2 郵船ビル |
TEL | 03-3216-5671 |
営業時間 | 10:00~17:00 |
休業日 | 土曜、日曜、祝祭日 |
ロレックス正規店 日本ロレックスのメリット・デメリット
メリット
日本ロレックスに時計修理を依頼する一番のメリットは、安心感があることです。
ロレックス専門の修理をする熟練の時計技師によるメンテナンスであり、交換する部品が発生した場合もすべて純正の部品を使用しています。
民間の時計修理店の場合、非純正の部品を使用することもあるため、大切な時計を安心して預けたいという方は、日本ロレックスに依頼したほうが良いでしょう。
デメリット
デメリットは、民間時計修理店よりも修理料金が高額になることです。
特に高額のモデルであればあるほど、修理料金は高くなります。
ロレックス正規店 日本ロレックスのオーバーホール料金
ロレックスの正規店のオーバーホールの料金はモデルによって異なりますが、45,000~60,000円が基本料金です。
この金額に交換部品の金額が追加されるため、最終的には7~10万円前後になることが多いです。
また正規店で修理した場合、修理した時計には、「正規修理保証書」がもらえます。
正規修理保証書は、オーバーホール後2年間の保証がついており、2年間の間に通常使用で不具合が発生した場合は、無料でメンテナンス対応をしてもらうことができます。
注意点としては、ロレックスは時計が廃盤になってから25年以上経過した交換部品は取り扱っていないため、古いモデルの時計は断られる可能性があります。
民間の時計修理店
民間の時計修理店は、正規店以外の民間で運営している時計修理店です。
町の小さな時計屋さんのような店舗から、全国に展開する大規模の店舗まで、さまざまな時計修理店があります。
民間の時計修理店のメリット・デメリット
メリット
民間の時計修理店のメリットは、費用が正規店よりも安いことです。
ロレックスは人気の時計ブランドのため、対応している時計修理店も多いです。店舗によっては、正規店の5割~7割程度の価格で修理ができます。
デメリット
しかしデメリットとして、店舗によって技術力や対応の差が激しいことが挙げられます。
安いからという理由だけで選んでしまうと、勝手に社外部品を使われてしまったり、直せる状態でも直せないと返されてしまったりする可能性があります。
そのためネットでの口コミや評判を見て、優良な時計修理店に依頼するようにしましょう。
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民間の時計修理店の料金
民間の時計修理店のオーバーホールの平均料金は、25,000円~50,000円です。
交換部品が発生する場合は、ここに部品代が発生します。
またオーバーホールを依頼した場合、外装研磨をセットで行うと割引になる店舗もあります。
外装研磨とは?
外装研磨は、ケースを研磨することで、細かい傷を取り除き新品のような見た目を取り戻す作業のことです。
簡単に新品同様の外観になりますが、その反面ケースを削るため、ケースが細くなってしまう「ケース痩せ」が発生してしまう側面もあるため、頻繁な外装研磨はやめたほうが良いでしょう。
まとめ
ロレックスの時計修理のよくあるトラブルや、オーバーホールの推奨期間、料金について解説しました。
ロレックスの時計は、定期的なオーバーホールを行わないと不具合が発生する場合があります。
そのため3~5年に一度を目安にオーバーホールを依頼するようにしましょう。
その期間よりも短くても、時計が動かないやガラスが欠けた、リューズが取れるなどの不具合が発生した場合は、早急に時計修理を依頼するようにしましょう。
その際、正規店である日本ロレックスか民間の時計修理店のどちらかに依頼する方法があります。
それぞれメリット・デメリットがあるため、自分の優先順位を考えて依頼先を決めるようにしましょう。